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一茶、二茶、三茶。

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カテゴリ:本のきもちだよ( 29 )

ジュノサイドにまつわるおとぎ話。だと??

ジュノサイド?
特定の集団の抹消行為!?
なんだ、こりゃ。

「短くて恐ろしいフィルの時代」を読んでみた。
ジョージ・ソーンダーズさん作。岸本佐知子さん訳。
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内ホーナー国の国土は小さく1人しか国内にとどまれない。
他の国民は国外の一時待機地区にいて数学の問題を解きながら
国に入る順番を待っている。

外ホーナー国は広大な国土をもち、国民も太っている。
ひがなカフェで内ホーナー国をながめ、
彼らの国がいかに貧しいか、
自分の国がいかに素晴しいかを語りあっている。

ある日、内ホーナー国が縮み、内ホーナー人の八角形の触覚が
外ホーナー国を侵犯してしまったことから、国境紛争が起こる。
ずる賢くて、大声のフィルという男に洗脳される外ホーナー国民。
フィルにより抹消されそうになる内ホーナー人達。
フィルが国を支配し、失脚するまでのお話。

フィルの脳はスライド式の板でとめられており
ネジが外れると声が大きく制御不能になる。
フィルのあこがれの人、内ホーナー人のキャロルは
黒いつややかな光沢の金属でできている。
キャロルの夫はツナ缶にベルトのバックルで構成されている。

登場するキャラクターの形状がなんともユニーク。
お互いの言い分がなんともユニーク。
たかが国境。されど国境。
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by c-khan7 | 2013-01-27 15:25 | 本のきもちだよ | Comments(7)

「気安く、私の名前を呼ぶな!」

「お前が私を知っているだけで腹が立つ!」

大富豪の大貫は心臓病を煩い入院する。
傲慢で毒舌で高飛車な老人だ。
世の中の嫌われる要素を全て兼ね備えているような男。

そんな大貫は一日しか記憶が続かない少女「パコ」と出会い
優しさの意味をしることになる。
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関口尚さんの「パコと魔法の絵本」を読んでみた。
このタイトル。子供向けかなぁ、、と思い手にとった。

消防車にひかれた消防士、滝田。
娘の結婚式に呼ばれなかったオカマ、木之内。
何者かに撃たれた男、龍門寺。自殺願望の元子役、室町。
俳優になりたかった内科医、浅野。元不良、看護士のタマ子。
などなど、
悩み多き個性豊かな登場人物が活字の世界でイキイキとしている。
「涙の止め方がわからない人。読んでみて下さい。」

毎日少しずつ涼しくなってゆく。
鍋物がおいしい。
心温まるお話もいいものです。
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by c-khan7 | 2012-10-14 16:15 | 本のきもちだよ | Comments(8)

白玉あんみつ!旨いやん。。

会社関係のパーティーに出席した。
そこには有名な人達が沢山来ていた。
そんなセレブな世界を垣間見て、何も出来ない三日坊主の自分に嫌気がさし、グデングデンに酔っぱらった翌朝、目覚めると顔が象で身体が人間の奇妙な者が関西弁で話しかけて来た。
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「わし、ガネーシャや。 
 じぶん、成功したいんやろ。
 そなら、何かないとな。。なんかないのん?」
「何、これ。。白玉あんみつ?!
 ・・・う、うまいやん、、
 じぶん、いきなりホームランやで。。。」

水野啓也さんの「夢をかなえるゾウ」を読んでみた。

自分を変えるために、本も読んだ、インドも旅したが
何もかわれない平凡なサラリーマンが主人公。
奇妙な神様ガネーシャが、一日ひとつの課題をだして
それをクリアしながら、成功するって、どういう事なのかを
学んでゆく話。

わがままで、自分勝手なガネーシャのキャラクターが面白い。
そんな神様に振り回されつつも成長してゆく姿が楽しい。

まず、一つ目の課題は
「靴を磨く」
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by c-khan7 | 2012-09-23 18:21 | 本のきもちだよ | Comments(9)

スープ皿に顔面から突っ込む。

長過ぎるスピーチ中、睡魔に襲われ、
顔面からスープ皿に激突。
やらかしてしまった披露宴で、
伝説のスピーチライターに出合い、人生がかわった。
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原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読んでみた。
製菓会社のOL、二の宮こと葉は、披露宴で
伝説のスピーチライター久遠久美のスピーチに衝撃を受ける。
そして、彼女に弟子入りし成長していく話。

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長期政権から新政権に交代するかもしれない大切な選挙戦。
幼馴染みの厚志君が立候補し彼のスピーチを任されることに。
相手候補は与党の大物、大手代理店の腕利きコピーライターが
ついている、選挙戦の駆け引きやスピーチのテクニックなど、
なるほどねぇ〜〜。
スピーチって面白い。






心を揺さぶられる演説を聞いてみたいものだ。それが、おおいなる幻想に終わろうとも。
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by c-khan7 | 2012-09-09 18:49 | 本のきもちだよ | Comments(9)

憎みきれないロクデナシ。

お正月の人気のないバス停
高校時代の同級生との再会
これが1年間の旅の始まりだった。
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三浦しをんサンの「まほろ駅前 多田便利軒」を読んでみた。

生まれ育ったまほろ町で便利屋を営む多田啓介。
一人でコツコツと地域の人々の難題をクリアしている
正直で普通の男。
バス停の同級生、行天春彦。
子供時代のトラウマからネジ曲がった性格。
人の事は気にしないし、自分の事すら置き去り。
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様々なお客さんの依頼を受け、人の心の悲しみや温かさに
気づいてゆく話。

破天荒で子供じみてる行天の行動に頭を抱えつつも、
突き放せない、そんな関係が「縁」なのでしょう。
「幸福は再生する」
行天がいたからこそ、そこに辿り着けたんだ。

暑くて、なかなかページが進まない。
コミックの様な展開で、読みやすいのに、進まない。
最後まで辿り着けて、よかった。よかった。
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by c-khan7 | 2012-08-26 14:26 | 本のきもちだよ | Comments(9)

罪は許されるものなのか。

クラスメートが自ら命を絶った。
遺書には
「絶対にゆるさない」と自分に暴力をふるった2人の名前。
「親友でいてくれて、ありがとう」と僕の名前。
「ごめんなさい」と隣りのクラスの女子の名前が書いてあった。
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重松清さんの「十字架」を読んでみた。
小学生の頃は一緒に遊んだ友達だったが、中学に入ってからは
付き合う事もなくなり、ただのクラスメートになった。
彼の家族からは「親友」なのに
なぜ助けてくれなかったのか。。と責められた。
クラス全員、暴力を見て見ぬ振りしていた。
亡くなった友達は中2のまま写真の中で笑っている。
僕らはどんどん大人になってゆく。
いつか親になり、かけがえのない命がある事を実感する時がくる。
20年前、彼がなぜ僕を「親友」と書いたのか
自分の子供から教わる事になる。

中学生は大人と子供、半分半分。
熱くなる事がカッコ悪いと思う時期でもある。
しかし、でも、やはり、友達は助けようよ!
殴られたら痛いんだからさ。
こういう事件がなくならないのはなぜなんだろう。
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by c-khan7 | 2012-07-13 14:14 | 本のきもちだよ | Comments(6)

日本一田舎の村をプロデュース。

村の青年団のメンバーが2人抜け8人に。
野球チームもできない。
青年団員の中で嫁がいるのは2人だけ。
村には年頃の女子もいない。
「何とかすっぺ!」
「そうだ、東京の広告代理店に知り合いがいるだよ!」
「東京かぁ〜〜」
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萩原浩さんの「オロロ畑でつかまえて」を読んでみた。
過疎化がすすむ牛穴村の村おこしを計画する青年団と
ヒョンな事から村おこしをプロデュースすることになった
東京の弱小つぶれかけ広告代理店の奮闘記。

広告代理店の仕事の流れにそって話は進んでゆく。
「龍神池に謎の生命体があらわる!!」
不景気な御時世に、こんなハチャメチャなネタで
村を活性化させようだなんて、無理、無理、無理。
でも、面白い。

実際、地方でも頑張っている所は沢山ある。
柔らかい頭を搾って、搾って、ギュゥ〜と搾って、
あとは実行するのみ。
みんな、少しでも良くなれ!と、
必死に生きているんだ。
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by c-khan7 | 2012-07-09 23:04 | 本のきもちだよ | Comments(7)

黄金週間はじまる。

桐生典子さんの「金色の雨が降る」を読んでみた。
黄金週間だからね。。
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明治時代、炭坑街に売られた芸者と炭坑夫の純愛。
現代、破滅型の男とアラサーOLの泥沼愛。
二つの時代の物語が交互に進んでゆく。
情念が強すぎて成仏できない明治の女の魂がOLに語りかける。
恐ろしいのは自分の心だと。。

なぜ自分を傷つける人間を愛せるのか、
運命には逆らえないものなのか、
AB型の私にはさっぱり理解できないお話だった。
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by c-khan7 | 2012-04-29 22:08 | 本のきもちだよ | Comments(4)

食べ物。

休みの人のデスクにカバーのかかった一冊の本。
ゴメン、、チラ見しま〜す。
「食べてもいい添加物
 食べてはいけない添加物」という本だった。
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食品の写真入りで、細かく説明してある。
私の好きな、あれにも、これにも、
キビしいコメントが添えてある。
食品も色々添加しないと商品として成立しない昨今。
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知っておいて良い情報ではあるが、
あとは、本能にまかせよう。
と、、
買ったばかりのクリームパンを美味しく頂く。
これもキビしい添加物入りクリームらしいけど。
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by c-khan7 | 2012-03-18 19:09 | 本のきもちだよ | Comments(15)

あの頃の先生より歳をとった。

重松清さんの「気をつけ、礼」を読んでみた。
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物理の富田先生にギターの弾き方を教え
先生からニールヤングを教わる話。

保健室のひでオバから飴玉をもらい
キビシさの裏返しは優しさだと教わる話。

美術の白井先生からビンタをくらい
歳をとることの悲しさを教わる話。

6年2組の工藤先生から
教師も人間だと教わる話。

野球部を辞めて
監督の赤鬼から感謝を教わる話。

生徒にキビシく
自分に甘いヤスジから
人生の輪郭を教わる話。

6編の話を読みながら、
私も先生を思い出していた。
あの頃の先生より、今の自分は歳をとっている。
好きな先生もいた、嫌いな先生もいた。
皆さん、お元気だろうか。
もうすぐ、卒業の季節です。
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by c-khan7 | 2012-02-12 16:36 | 本のきもちだよ | Comments(9)